【独立する若者を応援】


【1】独立する相談を受ける

居酒屋チェーンで店長を務めていた、兼子竜輝さん(28才)から「独立するが困っている」と相談を持ち掛けられたのは、株式会社ナレッジ・ネットワークス、中島氏。内容は、

「現在の業者さんでは、間取りがしっくりこない」

「造作予算がオーバー気味」

「借入をフルに使うので余裕がない」

の3点でした。中島氏は、兼子さんの以前の勤め先である、株式会社スケール<居酒屋22店舗>殿外食専門eラーニング『レシピアント』のお手伝いをしており、兼子さんとは面識がありました。

【2】設計・デザイン担当を紹介

中島氏は、『FOC』の取組を兼子さんへ話しました。早速、設計・デザイン担当の株式会社トランスオーシャンズ川原社長を紹介。川原氏は、直ぐにアクションを起こし、打合せを行うと、コンセプト・作業性を重点に大幅な図面変更を行い、『予算・工期』を希望通りに仕上げました。予算に合わせるがデザイン・内装・設備に手を抜かないのが川原氏。その工夫の内容をご紹介致します。



【3】店づくり工夫

東川口駅より徒歩4分、沿線沿いに位置する『串処兼よし』は、電車の車窓からも目立つよう、明るく入りやすいファサードです。

メインの焼き台は、この店の花形。お店に入って正面に兼子さん待ち受けます。焼き鳥を焼きながら「いらっしゃいませ~」と元気に声をかけます。そして、このポジションから、全ての席が一望でき、お客様が呼ぶ合図を見落としません。『気配り・気遣いを大切にしたい』という想いが設計に活かされています

壁紙もウッディでシックな感じです。床は、木材…と思いきや、こちらも炭焼き風のシックなクロス。『FOC』の皆で今、ブームの『泥茶亀』。

焼酎泥亀社中茶葉茶本舗のコラボ商品です。

泥亀さんも茶葉茶本舗さんも『FOC』のメンバーです。

この日、兼子さんの前職、株式会社スケール、寺澤会長もお見えになり、『泥茶亀』を偉くお気に入りでした^^

こちらのもつ鍋は、絶品。指をさしているのは、株式会社カンダ横関氏。食器関連すべてお世話になりました。株式会社カンダ本社は、新潟県燕三条市。食器メーカー、ステンレス工場日本一です。予算を考えるとやはり食器は、大口開けた横関氏が頼りになります^^。横関氏は、もつ鍋に指をさしているのではなく、自分が収めた鍋をさしてます。

 

 

お店ができてからもフォローをするのが『FOC』です。株式会社エコロジカルプレゼンツ秋山氏(左)とフードスタジアム株式会社市川氏(中)。

秋山氏は、節水を提案、コスト削減で兼子さんをお手伝いします。市川氏は、メディアとして兼子さんをフォローします。株式会社グロス加藤氏(右)は、施工を担当いたしましたので、真剣にスタッフの動きを観察しております^^

店中央天井には、明るく楽しくなるような提灯群。この提灯は、『兼よし』スタッフの皆さんで作りました。デザイナーに頼むとそれなりの費用です。スタッフが造作に絡む事で、お店の愛着が一段と増します

ドリンカー・調理場一体型で、少ないシフトでもお客様を向いていられる工夫がなされています。

予算に合わせるために、厨房設備にも工夫。厨房を担当したのが、『FOC』一員である、株式会社東海厨美。東海厨美の毛利氏は、新品と中古を取り入れながら、全く新品に見劣りしない調理場が出来上がりました。毛利氏は、「中古より新品のほうが安いものもあれば、やはり中古のほうが安いものもある」と言う。

業者の後押し、皆でお店を作り上げるところから、チームワークは築かれ、レセプションでは、見事なチームワークを見せてくれました。アルバイトの子が手にしているのは、女性にも大人気の『しあわせ果実シリーズ』。これ、立派な日本酒です。こちらは、株式会社北のさくらさんの商品。もちろん、『FOC』のメンバーです。桝谷氏は、いつもレインボーカラーのネクタイをしております^^

POSレジは、株式会社寺岡外食ソリューションズ小山さん。会社設立まだほんの間もない兼子さんに、POSレジの他、厨房機器関連を含めてリース与信を取り付けたので、運転資金にかなり余裕ができました。開業するときは、借入たお金を全部使わず、運転資金も蓄えておくことがとても重要です。『FOC』の願いは、皆、同じです。飲食店の皆様に、末永く生き残って頂きたいという事です。